魚突きができる県・場所まとめ【2025年最新/都道府県別ルール】

魚突き_場所

魚突きは日本各地で楽しめますが、都道府県ごとに漁業調整規則が定められており、場所によっては道具や方法が制限されています。
本記事では、2025年3月29日時点の水産庁公式データをもとに、魚突き(やす)ができる都道府県をまとめました。

魚突きする前にルールを突き止めよう(なんちゃって)

魚突き前に知っておくべき「やす」と「もり」の違い

魚突きで使われる道具には、大きく分けて「やす」と「もり」があります。

  • やす:柄と先端が固定され、手で突く道具
  • もり:ゴムやバネなどで先端を発射する道具(スピアガンなど)

地域によって細かな定義は異なりますが、漁業調整規則で定められているのは「やす」のルールです。
少なくとも「やす」が禁止の地域では「もり」も禁止と考えるべきでしょう。

まずは対象地域で「やす」が使用可能か確認し、そのうえで使用予定の「もり」が許可されるかは、必ず各都道府県の水産担当部局や漁協に確認してください。

やすの使用可否 都道府県一覧【2025年3月29日時点】

以下は、水産庁が公開している都道府県漁業調整規則(2025年3月29日版)をもとに作成した一覧です。
( ○=使用可能、✕=禁止 )

都道府県やす使用可否主な条件・備考(抜粋)
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県船舶禁止
福島県
茨城県夜間禁止
千葉県
東京都夜間禁止
神奈川県水中眼鏡禁止
新潟県
富山県
石川県
福井県
静岡県水中眼鏡禁止
愛知県
三重県夜間禁止
滋賀県夜間禁止(5/1~7/31)
京都府
大阪府
兵庫県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県夜間禁止
山口県夜間禁止
徳島県夜間・一部地域禁止
香川県夜間・船舶禁止
愛媛県
高知県
福岡県夜間禁止
佐賀県夜間禁止
長崎県
熊本県夜間禁止
大分県
宮崎県夜間・船舶禁止
鹿児島県
沖縄県
※ 常に最新の情報を掲載できていないため、必ず自身で水産庁のページを確認してください。

神奈川県と静岡県は「やす」は許可されてるけど、水中眼鏡の使用が禁止されているから、実質魚突きは難しそうだね

魚突きにおける場所の探し方や注意事項

ここからはスピアワン編集部の実体験を踏まえ、魚突きができる場所の探し方や注意事項を紹介します。

都道府県・市区町村の水産担当部署や漁協へ確認する

具体的に行く場所が決まっている場合は、事前に都道府県または市区町村の水産担当部署へ連絡し、実際に魚突きが可能か確認しておくと安心です。
なお、特定エリアのルールを漁協が決めていることも多く、担当部署で即答できない場合があります。その際は、該当エリアの漁協へ問い合わせるか、公式サイト等で最新の案内を確認してください。やり取りが難しい場合もあるため、複数の情報源で照合することをおすすめします。

地元の人に確認する

魚突きができる場所やおすすめポイントは、現地の人に聞くのがいちばん確実です。ローカルルールや最近の禁止区域、駐車・エントリーの可否など、ネットでは拾いにくい情報が得られます。相談先は釣具店、ダイビングショップ、民宿(素泊まり含む)、漁協の直売所などがおすすめです。

ここはギブ・アンド・テイク、例えば民宿の予約を取ったり、釣具を買うときに聞いてみるのがおすすめだよ

現地の看板をよく確認する

都道府県レベルで魚突き(やすの使用)が許可されていても、特定の地域やエリアでは魚突きが禁止されていることがあります。自治体が危険と判断している場所や、漁協が資源保護のために制限しているケースなどが理由です。現地では看板や掲示で禁止が案内されていることが多いため、入水前に周辺を一通り確認してください。

水産庁のページを定期的にチェックする

水産庁に掲載されている情報は、定期的に更新されています。以前は「やす」の使用が可能だった都道府県でも、知らないうちに不可や条件付きに変わっている場合があります。
よく魚突きをする都道府県については、定期的に水産庁のホームページを確認し、現時点での可否や条件(夜間禁止・区域制限など)を確かめることをおすすめします。

まとめ

魚突きは都道府県ごとにルールが異なり、同じ県内でも地域単位で禁止・制限が設けられている場合があります。まずは「やす」の可否を確認し、やすが不可の場所ではもりも不可と考えるのが安全です。そのうえで、実際に使用予定の道具が許可されるかを各自治体の水産担当や漁協で確認してください。

出発前の最終チェックは次の3点が確実です。

  • 行政情報(水産庁・県/市町村・海区漁業調整委員会)の最新確認
  • 現地の釣具店・ダイビングショップ・民宿などでのローカル情報収集
  • 現地掲示(看板・ロープ・ブイ等)の確認

安全面では単独潜水を避け、フロート携行・海況確認・代替ポイントの用意を徹底しましょう。現場で指摘があった場合は、その場で中止・撤退するのがトラブル回避の近道です。ルールを守って、安全に楽しく魚突きを計画してください。